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MOTHER 機械じかけのコウノトリ [exhibition]

PART1▷2022年5月24日(火)~6月5日(日)
12:00~19:00 日曜17:00まで 月曜休廊
阿部智子|現代美術家
コムロヨウスケ|現代美術家
Yukako Tanaka|現代美術家

PART2▷2022年6月14日(火)~6月26日(日)
12:00~19:00 日曜17:00まで 月曜休廊
坂間真実|現代美術家・映像作家
白谷琢磨|彫刻家
藤田卓実|現代美術家

アドバイザー
岩崎秀雄|早稲田大学理工学術院教授、生命美学プラットフォームmetaPhorest主宰 
協力
小野寺雅史|国立研究開発法人国立成育医療研究センター遺伝子細胞治療推進センター長
田野倉康一|詩人
渡辺正峰|東京大学大学院工学系研究科准教授


未来の人間の誕生を考察する。

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gallery fuでは5月24日(火)から6月5日(日)までと6月14日(火)から6月26日(日)までの期間に特別展「MOTHER 機械じかけのコウノトリ」を開催します。

人間は人間を創造するのか?
将来、人間はどのような形で生まれてくることになるのだろうか?
遺伝子操作により、肌や髪、目の色などの身体的特徴、さらには才能や能力などを自由に改変することが可能な世界がくるかもしれない。
ゲノム編集という先端技術は、そんなことを予感させる。

2020年から多分野の方々を講師としてお招きし、さまざまな角度から人間の生と死を考えてきた「MOTHER」シリーズの第二弾です。今回は彫刻家の白谷琢磨とイギリスを活動拠点とるす現代美術家のYukako Tanakaを新たに作家陣に加え、6人の美術作家が二組に別れてパート1、パート2での開催となります。

私たちは、考察を深めるにつれ“今ここにいる”という連綿と続く命の流れを実感するとともに、人間のあくなき欲望と向き合うこととなります。未来の人間の誕生について考えを巡らせる「MOTHER 機械じかけのコウノトリ」にご期待ください。
gallery fu 鈴木智惠

阿部智子/ABE Tomoko
本作品では、ゲノム編集、とくにデザイナーベビーが問題となる。ゲノム編集技術は、情報のみの仮想の世界と現実の世界との間で、情報がうまく交換できず、情報のみを重視する現象の可能性をはらむ。

鳥取県生まれ、東京都在住
2020年 東京造形大学大学院造形研究科造形専攻博士後期課程修了 博士取得
ここにある世界と、別の世界との境界(中空)に絵画はあり、この絵画をとおしてふたつの世界は交換を繰り返すと考える。
2021年「KOGANECHO BAZAAR 2021」ステップ・スリー/神奈川
2021年「MOTHERー私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?」gallery fu/神奈川
2019年 個展「What’s floating?」ギャラリーなつか/東京

コムロヨウスケ/KOMURO Yosuke
私たちの世界は外界からの作用によってパズルを組み替えるように変化してきた。しかし、これから先の未来は、ゲノム編集という人為的な行為によってパズルが組み替えられることになるかもしれない。

1978年、東京都生まれ、福岡県在住
2004年 The Art Institute of Philadelphiaグラフィックデザイン学科卒業。
本質を追求していくと、真実は単純な構造に行きあたるという仮説をベースに、この世界の多重的な万象を単純かつ明快に表現していく。
2021年「MOTHERー私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?」gallery fu/神奈川
2020年「3331アートフェア」東京
2020年「0101 ART FAIR」台湾・台北

Yukako Tanaka
今回は、ゲノム編集にまつわる問題の根底にある“エラー“という概念が人間の主観的欲求に端を発していることに着目し、エラーについてプログラミングを媒介として作品に落としこんでいる。

静岡県生まれ、イギリス・ロンドン在住
2021年 Royal College of Art/MA/School of Arts and Humanities, Contemporary Art Practice, Public Sphere卒業
“在るということ”について、哲学・物理学・生物学などの分野を領域横断的にリサー チし、人間や宇宙の真理に照らし合わせながら制作を行なっている。
2022年「Shortlisted Aesthetica Art Prize」6~9月York Art gallery/UK
2022年 個展「Fluctuating Fluctuations: now=then here=elsewhere」Daiwa Anglo-Japanese Foundation/London

坂間真実/SAKAMA Mami
デザイナーベビーは「王」になれるのか? 我が子を「王」にしたいと考える母親たちの架空の会話を映像として構成。シェイクスピア「マクベス」の世界と交差しながら、人間の欲望と心情を描き出す。

静岡県生まれ、神奈川県在住
2007年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了
「日常的な空間から想起される生死の感覚」を写真から切り取られた小さな紙片を元にしたコラージュ作品やインスタレーションとして再構築する。
2021年 個展「ビデオ・レター」gallery fu/横浜
2021年「MOTHERー私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?」gallery fu/神奈川
2020年「STILL LIFE/印象、寝室」スパイラルホール/東京
2013年 第87回装苑賞入選
2012年 第15回岡本太郎現代芸術賞特別賞

白谷琢磨/SHIRATANI Takuma
親や社会が人間をコントロールしていくことは、結果においては現在でも行われていること。太古から受け継がれてきた生命の根源に、もしさらに別の手段による親を含む他人の意思が働いたらどうなるのか? 本来あるべき姿の自分とは存在するのか?

1994年 佐賀県生まれ、千葉県在住
2021年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
身近なテーマをさまざまな視点から観察し、素材と形の差異を感じたときに生まれる思考、またその背景にある事柄を用いての作品化を試みる。
2021年「gift from….to….」gallery fu/横浜
2021年「真夏の夜の夢」galleryTK2/日本橋
2021年「3-Dimensional arts」松坂屋上野店/上野

藤田卓実/FUJITA Takumi
「たまごっち」に代表される電子生命にスポットを当て、その無邪気な戯れのなかの生命のサイクルを見せる。生命らしさとは何か? 人間はどの時点で生命らしさを意識し、愛着を感じることができるのかを探る。

北海道生まれ、北海道在住
2020年 多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
日本社会に住んでいる私たちがそれぞれに共有しているであろう、日常の風景に介入し違和感を抽出することを試みている。
2021年「MOTHERー私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?」gallery fu/神奈川
2019年 個展「正しすぎた振る舞い」gallery & bar 陳陳/東京

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VIKI個展|Face of Face [exhibition]

剥いても剥いても本性を現わさない“顔”→“顔”。

2022年4月29日(金)~5月15日(日)
12:00~19:00 日曜は17:00 月・火休廊


現代のアイデンティティとは?

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gallery fuでは、4月29日(金)から5月15日(日)まで、「VIKI個展|Face of Face」を開催いたします。

 テクノロジーの発達、新型コロナウィルス感染症拡大は、SNSなどオンラインコミュニケーションの広がりを爆発的に加速させた。今、私たちは、現実とバーチャルの間を軽々と行き来できるようになっている。自分で自分をデザインしたアバターを持ち、人と交流し、仕事をし、遊んだりできるメタバースと呼ばれる世界も出現した。そのアバターは、何パターンも作ることができ、多様な振る舞いをすることが可能だ。

 VIKIは、オンライン上に出現するメタバースのように属性不明なアーティストである。自分自身を玉ねぎにたとえる。「剥いても剥いても本質に行きつかない、そんな感覚を持っている」と言う。本来の自分だと思い込んでいる自分(これをアイデンティティと呼ぶのだろう、自分がなりたい自分、そして、他人がこう見ているであろう自分、など主観的に捉えても多様な自分がそこにいる。そして他者が介入するとさらに事態は複雑化する。そうなると唯一のものであったはずの「一貫した自己同一性=アイデンティティ」が揺らいでくる。

 本展覧会では、属性不明なVIKIが自分自身を解体し、「現代のアイデンティティとは何か? アイデンティティとは本当に存在するのか?」を考察する。果たしてVIKIの自由な振る舞いをお楽しみください。

gallery fu代表 鈴木智惠

VIKI/ヴィキ
2022年 東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業
日常的で記憶に残らないような時間や消費行動を「時間のささくれ」とし、情報社会に生きる自身と他者との関わりを考察しながら制作をしている。

詳細は
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ラテンアメリカ探訪アート展|Nosotros 5 Luna [exhibition]

2022年4月20日(水)~4月24日(日)
12:00~19:00 最終日17:00まで


ラテンアメリカの風を感じて。

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gallery fuでは、4月20日(水)から4月24日(日)まで、ラテンアメリカ探訪アート展「Nosotros 5 Luna」を開催いたします。
今回で5回目となるラテンアメリカ探訪アート展、昨年はJICA横浜での1会場開催でしたが、今回はJICA横浜での「Nosotros 5 Sol」(2022年4月5日(火)から5月8日(日)開催)とgallery fuでの「Nosotros 5 Luna」の2会場に分けての開催となりました。
展覧会タイトルにつけられた「Nosotros」はスペイン語で「我ら」、JICA横浜会場での「Sol」は「太陽」、gallery fuでの「Luna」は月を意味します。
2会場に足を運んで、太陽と月という表裏一体を体感いただければ幸いです。
ラテンアメリカをこよなく愛する日本人アーティストグループによるアート展「Nosotros 5」をぜひお楽しみください。

gallery fu会場「Nosotros 5 Luna」出展作家
4月20日(水)~4月24日(日)
イイヅカ・サトコ(版画)
木村健太郎(陶器)
柴田大輔(写真)
すずきさち(写真)
西村FELIZ(人形)
土方美雄(インスタレーション)
松川暖子(絵画)
吉永蛍(絵画)

JICA横浜会場「Nosotros 5 Sol」出展作家
4月5日(火)から5月8日(日)
Augusto Crespin(絵画)
安藤二葉(版画)
イイヅカ・サトコ(版画)
エスコバル瑠璃子(絵画)
木村健太郎(陶器)
すずきさち(写真)
西村FELIZ(人形)
土方美雄(インスタレーション)
松川暖子(絵画)
村井エレーナ(絵画)
山本和彦(写真)

詳細は
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金港入道|石漆「愚者の石」 [exhibition]

路傍の石に祈りを込めて

2022年2月22日(火)~2月27日(日)
初日 17;00~19:00 水~土 12:00~19:00 最終日17:00まで
協力:玉川企画

漆芸・造形作家であり僧侶であり肉調理人である金港入道(伊藤修)の個展「石漆|愚者の石」。路傍の石を拾い集め石漆を塗り、そして積み上げた作品は、祈りでもあり道しるべでもある。

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gallery fuでは2月22日(火)から2月27日(日)まで、金港入道展|石漆「愚者の石」を開催いたします。
金港入道(雅号/本名:伊藤修)は1951年横浜で生まれ、東京造形大学芸術学部彫刻科を除籍後、鎌倉の漆工房で漆芸・乾漆を学び、1979年8月にアメリカからメキシコ、ブラジルを旅したことをきっかけに、1983年5月にブラジルへ移住。ブラジルのパラ州ベレン市にて作家活動を行ないながら、1992年8月に日本へ帰国するまでの13年間、ブラジルで生活する。
ブラジルからの帰国は、周囲の人々から“国境を超え、再び帰ってきた者”という冷たい視線を向けられ、日本での住み心地の悪さを実感したと言う。
2013年から縁あって、日本から海外に移民し無縁仏となってしまった方々を供養する日本唯一の慰霊施設、伊豆大島富士見観音堂の堂守となる。伊藤はその方々のために、イヌクシュク(人の手によって積み上げられた石組ケアンを意味する)のように道標として、そして鎮魂の意を込めてただひたすら石を積む。路傍の石を拾い、そこに漆をかけていく。それは伊藤自身への祈りにもつながっているのだろう。石漆作品40数点を展示。
※いし‐うるし【石漆】|漆の枝から取ったままの液。ねばりが強く、石や器具などのこわれたものを継ぐのに用いる。せしめうるし(石漆・瀬〆漆)。

展覧会によせて
私の創作活動は、彫塑から始まり、漆芸・乾漆を1972年から学び、アマゾン移住を機に動物や魚の木彫作品へと変遷していきました。
私は、アマゾンで制作した作品を以て、1991年の日本での個展以来、創作活動から遠ざかっておりました。
ブラジルからの帰国は、私も家族もまさしく、「日系ブラジル人の出稼ぎ」という社会現象の渦中、言葉のできない妻と4人の子供たちと、故郷日本で、「外人」という生きにくさと、国境を越えた者の疎外感を感じながらの生活でありました。
さて私は、アマゾンというキー・ワードからの御縁があって、2013年より、日本唯一の日本人海外移住先亡者の菩提をお祈りする伊豆大島富士見観音堂の堂守をさせていただいております。しかし、明治元年から始まる日本人移民の歴史を知る事なく、多くの海外移住者と生活を共にする今日の日本社会の中で、私と同じ境遇の方々が他界し、収まる墓もなく迷う事を知るにつけ祈りは、形を有し、思いは刷毛を動かす事となりました。
「石を積みあげ標とする」という行為は、古来から「亡者」への祈りでもあり、イヌクシュクのように「生」の道標でもあります。語りつくせぬ思いを作品に込め、異なる事に寛容な世界、より良い社会である事を祈念いたします。
南無大悲観世音菩薩 合掌
金港入道 修真


金港入道/KINKOH Nyudoh|漆芸・造形作家
本名:伊藤修/法名:修真 
1951年 横浜市生まれ
露天焼肉商 焼肉師
曹洞宗 僧侶                      
日本人移民霊場 伊豆大島富士見観音堂 堂監

※雅号金港は、横浜港の明治時代の別称でした。横浜生まれの私がブラジル移民となり明治元年から始まる日本人移民の歴史を知る時、故郷を胸に刻む名といたしました。

1971年 東京造形大学芸術学部彫刻科 除籍
1972年 横浜市入庁
1975年 横浜市退庁
1977年 漆工房呂修庵 開設
1979年 訪米、訪墨、訪伯(漆芸技術の西進研究)
1983年 訪伯、以後ブラジル・パラ州ベレン市にて作家活動
1988年 NHKラジオ「世界の町から」
1989年 読売新聞「ガイヤの夜明け」
1989年 アマゾンのガンジー
1989年 シコ・メンデス暗殺事件取材コーデネイト
1991年 木彫個展「アマゾンの吃音」(群馬)
1992年 帰国
1993年 栃木県警 通訳人、法廷通訳人
1997年 ポルトガル語24時間ラジオ開設(USEN11チャンネル)
2004年 ステーキ・ハウス ガウシャ開業
2011年 キューバ親善大使アレイダ・ゲバラ訪日、ガウシャで講演会開催
2013年 露天焼肉ガウシャ開業
2018年 得度 法名:修真
2022年 個展|石漆「愚者の石」gallery fu(神奈川・横浜)

詳細は
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特別展|gift from…..to….. [exhibition]

「gift」、自分だけの特別な時間の流れのなかで。

2021年12月4日(土)~12月19日(日)
12:00~19:00 日曜日と最終日は17:00まで 月曜日休廊 入場無料


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gallery fuでは、12月4日(土)から12月19日(日)まで、2021年最後の展覧会として、特別展「gift from…..to…..」を開催いたします。

「天から与えられた才能」を人は「gift」と呼ぶ。天性の才能、特別な能力。しかし、それは単に天から降ってくるというものではなく、周囲の環境に支え育まれ、自らの意思で開花させていくものであると考えています。

今年で5回目となる特別展「gift from…..to…..」では、8人の新進作家、アズミ紗羅、石山あゆみ、白谷琢磨、三鑰彩音、ミノリ、宮川 慶子、楊佳、VIKIの作品を紹介します。ここには、作家が作品に向き合うとはまた別の、鑑賞者だけの特別な時間が流れています。その静寂の時間のなかで作品に自身の気持ちを重ね、またその気持ちを身近な人へ伝えていく、今年もそんな「gift」の連鎖が生まれると楽しいです。

gallery fu代表 鈴木智惠

*作品をご購入いただいた方には、作家からのメッセージが入った小箱をプレゼントいたします。

詳細はgallery fuオフィシャルサイトへ→ 「特別展|gift from…..to….. 」

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坂間真実|ビデオ・レター [exhibition]

-変わらないものと変わっていくもの- 過去から未来への伝言。

2021年10月27日(水)~11月7日(日)
12:00~19:00 日曜日17:00まで 月曜日休廊


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gallery fuでは、10月27日(水)から11月7日(日)まで坂間真実「ビデオ・レター」を開催いたします。
東京藝術大学大学院先端芸術表現を修了後、映像作家として美術活動を始めた坂間真実は、2012年頃から白い紙に着目するようになる。BankART OPEN STUDIO2012では、スタジオの壁面いっぱいに白いコピー用紙を貼り重ね「ヒマラヤ」という作品を発表した。坂間は白い紙をひたすら重ね合わせ空間を構成していく行為の中で、自分の意識の中にある空間、時間と現実との微妙なズレを感じる。
ビデオのちらつきをイメージしたという写真を細かく切り刻み貼り合わせたコラージュ作品は、人間の瞬きの瞬間のようにも見える。何も像が結ばれていないはずのその瞬間に、人間は想像力を働かせたり、記憶を反芻しながら視界に映る連続性を維持しているのかもしれない。
本展覧会は、「ビデオ・レター」という過去からのメッセージという形で私たちに語りかけていく。過去からの時間は、重ね合わせた紙片のように積み上げられていく。しかし、過去を記録した確かに存在したはずのその景色は、今はない。坂間は「変わらないものと変わっていくもの」があると言う。「変わらないでいてほしいものと変わってほしいもの」と言い換えても良いかもしれない。
日常に紛れ込むほんのわずかなズレを感じながら、坂間が伝えたい未来へのメッセージを受け止めてほしい。

坂間真実/SAKAMA Mami
映像作家, 現代美術家
2005年 多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒業
2007年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了


詳細はオフィシャルサイトへ→ gallery fu「坂間真実|ビデオ・レター」



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杉山佳、林樹里|二人展 [exhibition]


注目の日本画家、ふたり。

2021年10月12日(火)~10月24日(日)
12:00~19:00 日曜日17:00まで 月曜日休廊


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galleryfuでは、10月12日(火)から10月24日(日)まで「杉山佳、林樹里 二人展」を開催いたします。
杉山佳は、2020年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程を修了、博士(美術)学位取得。「不在」をテーマに「見立て」と「引用」という日本美術で用いられてきた技法をいかし表現している。「不在」とは、たとえば明らかにそこには人が存在したであろう気配を、実際には人は描かず椅子や机を描くことで感じさせること。その際、椅子や机はその人物の「見立て」となり、構図に関しては、過去の作品から「引用」することもあるという。画材の使い方もユニークで、とろっとした岩絵具を少ない回数で画面上に置き、粉砂糖を使ってデコレーションしたアイシングクッキーのような盛り上がりを見せる。またクレヨンを使った丸っこいフォルムが杉山独特の優しい世界観を引き立てている。
林樹里は、2018年東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復研究領域(日本画)博士課程を修了、博士(文化財)学位取得。主に保存修復を手がけ、大学院在籍中には、琳派を中心に江戸時代以降用いられるようになったとされる「たらしこみ」という日本独特の技法を研究する。現在は、森を歩いては、たおやかに花や葉を広げて光を受ける自然の姿を短い音楽を聞くように胸に温めながら、連綿とつながる生命の現れを作品に描いている。
それぞれ違う環境のなかから突き詰めていく二人の日本画の世界をお楽しみください。

杉山佳/SUGIYAMA Kei
1988年 奈良県生まれ
2020年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画修了
博士(美術)学位取得 博士論文『不在』
2021年 東京藝術大学日本画教官室教育研究助手


林樹里/HAYASHI Julie
1989年 大阪府生まれ
2018年 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復研究領域(日本画)博士課程 修了 博士(文化財)学位取得
「たらしこみの研究―尾形光琳筆「四季草花図巻」(個人蔵)の模写を通して―」


詳細はオフィシャルサイトへ→ gallery fu「杉山佳、林樹里|二人展」




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Photo Exhibition|TRAIN×KANAGAWA 2 [exhibition]

鉄道開業の地横浜から発信、鉄道と神奈川の情景
2021年8月24日(火)~9月5日(日)
12:00~19:00 日曜日と最終日は17:00まで 月曜日休廊 入場無料


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gallery fuでは、8月24日(火)から9月5日(日)まで、鉄道写真展「TRAIN×KANAGAWA 2」を開催いたします。
日本で初めて蒸気機関車が走った横浜。その後、神奈川県内には東西鉄道交通の要として東海道線をはじめとするJR各線や、京急、相鉄、東急、小田急、市営地下鉄などが開業しました。本展覧会では昨年に引き続き、17名のフォトグラファーが神奈川を走る列車の姿を追った作品を展示いたします。2022年には開業150周年を迎える日本の鉄道、その開業の地となった横浜から発信する神奈川の鉄道写真を今年もぜひお楽しみください。

写真出展者(50音順、敬称略)
穐田英則、浅羽直人、井手飛翔
井手芳男、大内雅史、金子伸彦
栗原静穂、河野信紀、肥塚竜
土屋勝範、藤井理行、増井諭
三田村裕、三橋康弘、吉田亜紀
吉原勇樹、吉村俊彦

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川口絵里衣×北本晶子 2人展|迷宮の悪夢 [exhibition]


その「悪夢」は、日々の嫌な出来事から解放してくれるものか。
2021年7月23日(金)〜8月8日(日)
12:00~19:00 日曜日17:00まで 月曜日休廊


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gallery fuでは、7月23日(金)から8月8日(日)まで、「川口絵里衣×北本晶子 2人展|迷宮の悪夢」を開催いたします。
いまだ収束がみえない新型コロナウイルス感染症、あっというまに世界を飲み込んだ昨年春には、それに伴う大きな不安やストレス、生活リズムの変化などから嫌な夢や奇妙な夢、いわゆる悪夢を見てしまう人が急増して、その現象を「コロナウイルス・パンデミック・ドリーム」と名付けられたことも記憶に新しい出来事。
けれども、一般的に「悪夢」を見るという現象には、そのような心的外傷後ストレス障害(PTSD)によるものと、現実世界での嫌な出来事を解消するために見る「悪夢」があると考えられています。
さて、昨年に引き続き開催する本展での、川口絵里衣・北本晶子 が描く「迷宮の悪夢」は、私たちをさらなる不安の沼に引きずり込むものなのか、それとも日々の嫌な出来事から解放してくれる存在であるのか。ぜひともご自身の目でお確かめください。
川口絵里衣/KAWAGUCHI Elly
青森県出身
2013年 文化服装学院服飾専攻過程デザイン専攻卒業
アパレルファッションデザイナーを経て、イラストレーター、ペン画家として活動開始。ハイテックペン・鉛筆を主に、人物・模様・動物等を繊細に描く。
​2017年、青森県むつ市の「元気むつ市応援隊応援プロデューサー」に就任。

北本晶子/KITAMOTO Shoko
大阪府出身、北海道育ち
2019年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究領域修了
自らの印象に残った記憶や経験などをテーマに、主として銅版画メゾチント技法を用いた版画作品を制作。加えて、コラージュや水彩画などの他の様々な技法を取り入れながら、古典的ながらも真新しい表現を追求している。

詳細はオフィシャルサイトへ→ gallery fu「迷宮の悪夢」

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海老塚耕一|水のポリフォニー [exhibition]

曖昧さを残しながら、興味深い幾つもの考察とともに存在する
2021年7月6日(火)~7月18日(日)
12:00~19:00 日曜日17:00まで 月曜日休廊


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gallery fuでは7月6日(火)から7月18日(日)まで「海老塚耕一|水のポリフォニー」を開催いたします。
木や鉄や石そして水を使った彫刻作品を屋内外問わず制作設置してきた現代美術家、海老塚耕一、昨年に続きgallery fuでの6回目となる本展では、木、鉄に加えて、グラスファイバー、アルミ、軟質 ポリ塩化ビニルを用い、さらに美術史上最も古いとされるエンコスティック技法を導入した彫刻作品を展示します。

展覧会タイトルに使われている「ポリフォニー」は音楽用語で、「複数の声部からなり、それぞれの声部が、旋律線の横の流れを主張しながら、対等の立場でからみあっていく様式の音楽。複音楽。多声音楽。」(出典:小学館デジタル大辞泉)を意味します。海老塚耕一は、本展覧会によせた手記を「曖昧さを残しながら、 興味深い幾つもの考察とともに存在することこそが、作品 のあり方のように思える。」という文で結びました。

さて、海老塚耕一の作品「水のポリフォニー」を前にし、私たちはそれぞれ、何を考え何を察知し、そうしてそこに、どのような、独立した対等の声部(メロディ)を加え奏でるのでしょうか。

海老塚耕一/EBIZUKA Koichi(現代美術作家, 彫刻家, 版画家)
多摩美術大学 美術学部 芸術学科教授
1951年 横浜市出身
1976年 多摩美術大学美術学部建築科卒業
1979年 多摩美術大学大学院美術研究科修了
主な活動
1986年「第6回インドトリエンナーレ」ゴールドメダル受賞(インド・ニューデリー)
1987年「第19回サンパウロ・ビエンナーレ」出展(ブラジル・サンパウロ)
1989年「第4回アジアン・アート・ビエンナーレ」最優秀作家賞受賞(バングラディシュ・ダッカ)
1991年「第15回平櫛田中賞」受賞(岡山・伊原市立田中美術館/東京・日本橋高島屋)
1997年「モンドマルサン彫刻展」出展(フランス・モンドマンサル)
1997年「インサイド」出展(ドイツ・カッセル)
1999年「第5回瀬戸田ビエンナーレ」作品設置(広島・瀬戸田町)
2001年「第19回現代日本彫刻展」神奈川県立近代美術館賞受賞(山口・宇部市野外彫刻美術館)
2002年「海老塚耕一展 -眼差しの現象学-身体・素材・記憶」(神奈川・神奈川県民ホール)
2003年「第14回タカシマヤ美術賞」受賞
2003年「大地の芸術祭 越後妻有アート・トリエンナーレ2003」作品設置(新潟・十日町市、津南町)
2007年「絵画・彫刻・今 そして明日へ 海老塚耕一展」(神奈川・かわさきIBM市民文化ギャラリー)
2007年「海老塚耕一展 混合の記憶-水と風の運動より」(富山・入善町下山芸術の森発電所美術館)
2009年「海老塚耕一展 呼吸する風の肖像」(群馬・渋川市美術館)
2012年「海老塚耕一展 風、扉は閉まっていると水に語る」(愛知・中京大学アートギャラリー)
2013年「海老塚耕一 水辺に佇み、風に触れる」(神奈川・カスヤの森現代美術館)
2014年「海老塚耕一 境界へ、水と風から」(神奈川・横須賀美術館)
2015年「第92回春陽展」岡鹿之助賞受賞(東京・国立新美術館)
2017年 海老塚耕一「励起する表面」作品を触れる・見る・感じる(東京・八王子夢美術館)
2017年「Daegu Art Fair 2017」(韓国・大邱広域市)
2019年「それぞれのふたり 池田良二と海老塚耕一」展(東京・世田谷美術館)
ほか、国内外での個展開催、国際展、グループ展出展多数
gallery fuでの展示
2015年「参加型展覧会|海老塚耕一展『触れる』から」
2017年「海老塚耕一|にぎやかな身振り -ドローイング-」
2018年「海老塚耕一|錆(sabi)」
2019年「海老塚耕一|水の家」
2020年「海老塚耕一|漂う水床から-朝の深い休息-」


詳細はオフィシャルサイトへ→ gallery fu「海老塚耕一|水のポリフォニー」

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